アロマテラピーとは
Aroma=芳香 Thérapie=療法 をあわせた造語です。
フランス語でアロマテラピー〈Aromathérapie〉
英語でアロマセラピー〈Aromatherapy〉
たとえば
木々が生い茂った森の中に入ると気分が良くなったり・・
草原の中の風の香りをかぐと懐かしい気持ちがしたり・・
美味しそうなお料理の香りをかぐとお腹がすいたり・・
こういった経験はありませんか?
香りをかぐ事でおこる心と体への作用・・これがアロマテラピーです。
遠い昔から、人は植物の香りを健康や生活のために使ってきました。
神殿で香を焚いて気持ちを落ち着かせたり
ミイラを作る時の防腐剤として
また、クレオパトラは香りの効果を利用して多くの男性を魅了したと言います。
日本でも竹の皮でおむすびを包んだり、季節に合わせゆず湯や菖蒲湯など
化学的な事は分からなくても、長い間の伝承として用いられてきました。
香りによって起こる心と体への作用
現在では香りによっておこる様々な作用はなぜなのか
化学的にも分かってきました。
香りを楽しむ事で鼻から入った芳香分子が嗅神経から
電気信号として脳へ伝わります。
人間の五感の中で、嗅覚だけが大脳新皮質(思考を司る部位)を経由せず
直接、大脳辺縁系(感情を司る部位)に伝わるんです。
次に自律神経系、内分泌系、免疫系の調節をしている視床下部に伝わります。
視床下部は、大脳辺縁系にある感情の中枢の変化
(ストレスやリラックスなど)に応じて
自律神経の働きを整えたり、ホルモンのバランスを調整したりします。
嗅覚は、脳が認識する前に感情や体の生理反応に
ダイレクトに作用して心と体に影響を与える特殊な感覚なんですね。
芳香療法と言われるアロマテラピーは、
人間が本来もっている「心と体のバランス」を整える、
古くて新しい自然の健康療法とも言えます。
フランス式 メディカルアロマ・
イギリス式 ホリスティックアロマ
アロマテラピーで使われる精油とは
天然の植物から抽出した、高濃度で揮発性の香りを持つ「エッセンシャルオイル」の事です。
植物が自ら体内で作りだしたもので、油脂ではなく有機化合物の集合体です。
植物は動く事ができないので、自らの生を守るために長い年月をかけて生み出してきたものです。
子孫を残すために、お花の甘い香りで虫たちを引き寄せて受粉を助けてもらったり(誘引作用)
害虫から身を守るために虫たちが嫌う香りや(忌避作用)、カビや有害な菌類の増殖を防ぐための香り(抗菌作用)などがあります。
植物が生きていくために生み出した力を用いて、アロマテラピーは行われているんですね。
アロマテラピーの注意点
アロマテラピーで使う精油は医薬品ではありませんが、
植物から抽出した高濃度のエッセンシャルオイルで、様々な成分が含まれています。
妊娠中や授乳中、皮膚トラブルがある時、病気の時など使用してはいけない場合がありますので、
生活に活用していくには、安全性についての正しい知識を持つことが必要となります。
また、医療機関で治療中の方は医師や専門家にご相談される事をおすすめします。
● Petit lit のサロンで使用する精油は、
ヨーロッパで広く使われているメディカルアロマ対応の
公的機関分析検査済みプラナロム社の精油です。